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田村研究室

マルチメディア論および演習

2009年度

2009
6/1

濃度階調変換(γ変換)

画像の明るさ

画像の明るさは,画素ごとの明度値の平均で表現される.縦横がM × N 画素サイズの画像の明度平均(μ)を計算する式は次の通りである.ただしf(x,y)は画像上の座標(x,y)における明度値を表すものとする.


						

濃度階調変換とは

画像の明るさを調整することは,明度の平均値を上下させることを意味する.単純に画像の明るさを増そうとするならば,すべての画素の明度値を例えば+10してやれば,その結果明度平均も+10されることになる.(+10すると255を超えてしまう画素もあるため,厳密にいえば平均は+10にはならない)

しかし,人間の目は暗い部分に敏感に反応し,明るい部分には鈍感な性質がある.人間の目は明るさに対して対数(log)の反応をするといわれている.つまり明るさが10倍の画像を見ても,感覚的には倍程度しか明るい画像にしか見えないことを意味する.(※実際の比率は元の画像の明るさにも依存.)

ガンマ変換

ガンマ変換とは.次の式に従って元画像の明度成分を,新しい明度値に置き換えることである.上記の人間の視覚特性に合わせて調整する.