第5回
目標
- ボトムアップ的な文章構成方法
ボトムアップ的(機械的)な文書作成
1.情報を洗い出す
まず、書こうとすることで、知っていること、考えていること、思っていることなど(単語) を、思い付く限り1行に1つずつ入力します。例えば、第3回授業の演習課題においては 図中に見えるものです。次に、各々の単語を中心した文章を単語の数だけつくります。 主語や述語を加筆(追加入力)して文章の形にします。さらに、形容詞や副詞で修飾しても よいでしょう。
2.情報を分類する
1 で書いた文章を分類(グループ化)します。分類によって、いくつのグループになる かは分かりませんが、例えば4つのグループに分類できたとしましょう。文章の移動作業は、 マウスを利用して視覚的にもできます。どのグループにも入れない孤立した文章は無視して 捨てるか、捨て難い場合は一旦棚上げしておきます(視覚的に見えにくいところへ移動して おきます)。
3.情報を順序付ける
各グループ内の文章の順序を決め、移動します。この場合も、マウスを利用して視覚的に 移動します。文章の順序の決め方は、一定の方針の元に決めれば、機械的に順序付けが 可能です。その方針とは、例えば
- 読者が要求する(あるいは要求していると思われる)順序
- 優先順(緊急度、重要度など)論理順(原因から結果へ、問題から解決へなど)
- 時間順(発生の順序など)
- 空間順(前景から背景へ、中央から周辺へ、上から下へ、)などが考えられます。
この順序付けを、全部のグループについて行います。
4.構成をきめる
グループの配置順序を決めます。4グループの場合は、数学的には24通りの組み合わせ方が あります。起・承・転・結など配置順序の方針を決めれば、組合わせ方はかなり絞られます。 実際にグループの順序を入れ替えて、どれがよいか判断します。この操作もマウスを利用し て視覚的に行います。
5.文章全体を印刷・文章を校正する
ここで初めて文章をプリントします。文章の校正は紙の上が容易と思われるためです (この感覚も時代とともに変っていくと思いますが)。
文章の推敲(すいこう)
使われている用語は適切か、表現方法は正しいか、1つの文章の長さは適当かなど、 文章全体を練り直します。また、接続詞を利用して文章をつなぐ必要もあるかもしれません。 文体(…です・ます調、である調など)も整えます。