第6回
目標
- 日本工大のネットワーク環境を理解する
- ホームページの仕組みを知る
- ホームページの公開方法を試す
インターネットとWebページの概要について
日本工大のネットワーク環境について
日工大のファイアウォールについて
日工大では,学内LANとインターネットの間は,ファイアウォールを介して接続されている.ファイアウォールとはセキュリティ向上のために,内部ネットワークと外部ネットワークの間の通信を監視し,あらかじめ許可された通信しか認めないシステムである.昔の関所や,現在の税関のようなものである.
日工大のファイアウォールでは,原則として外部から内部への通信を一切遮断している.例外としてサーバマシンへ届く電子メールと,サーバマシン上で公開するWebページへのアクセスだけが認められている.
外部からのアクセス → × (ファイアウォール) 学内パソコン 外部からのメール → ○ (ファイアウォール) → 日工大メールサーバ 外部からのWebアクセス → ○ (ファイアウォール) → 日工大Webサーバ
内部から外部への通信も,telnetとsshとftp程度しか認められていない.また,Web参照はプロキシー(代理)サーバを経由することで外部への接続が認められている.プロキシーサーバについては後述する.そのほかオンラインゲームやファイル交換ソフトをはじめとする各種ネットワークアプリケーションは外部への通信が一切できない.ただし学内のマシン同士ならば通信可能である.
そもそも日工大の学内LANでは,プライベートアドレスが使われているため,直接外部から内部のマシンへ接続することはできない.
外部のサーバ (ファイアウォール) × ← 学内パソコン(ゲーム・ファイル交換ソフト) 外部のWebサーバ ← (PROXYサーバ) ○ ← 学内パソコン(Webブラウザ) 外部のssh/telnet/ftpサーバ ← (ファイアウォール) ○ ← 学内パソコン(ssh/telnet/ftpソフト)
学生用サーバ
日工大では,各学科別に学生向けのサーバを用意している.サーバとは「サービスを提供するコンピュータ」を意味する一般的な用語である.提供するサービスの種類によって,例えば電子メール機能を提供する「メールサーバ」などと種別が存在する.
創造システム工学科とものづくり環境学科の学生向けのサーバは次のマシンである.
ホスト名 sstu FQDN sstu.nit.ac.jp IPアドレス 202.18.172.70 ホスト名 pstu FQDN pstu.nit.ac.jp IPアドレス 202.18.172.75
この学生サーバは次のサービスを提供している.
- 電子メールサーバ
- Webサーバ(ここに演習でWebページを作成する)
- DNSサーバ(ドメイン名サービス)
- ntpサーバ(時刻同期サービス)
- ftpサーバ(ファイル転送サービス)
パスワードの変更方法
学生用サーバへアクセスするためにはパスワードが必要であるが,すでに学生全員に電子メール用のパスワードとして配布されている.実はこのパスワードは電子メールだけではなく,この学生用サーバへのアクセス全般のためのパスワードである.配布された初期パスワードは次のページで変更することができる.このページは学外からもアクセスできる.
このページの説明については,パスワードの変更について(学内専用)に書かれいる.
学生用電子メールについて
日工大では学生全員に電子メールアドレスを配布し,自由に利用できるようになっている.教員や大学からの連絡に利用される.特に就職活動のときに企業への連絡に使用すれば,相手からの信用度もあがることが期待される.
日工大が学生全員に提供する学生用電子メールのアドレスは,学籍番号の頭に学科の記号「s」か「p」を付加し,日工大を意味する記号をアットマーク(@)以下に続けた次が使用できる.
s学籍番号@sstu.nit.ac.jp p学籍番号@pstu.nit.ac.jp
これは「ユーザ名@学生サーバのFQDN」という表現形式で,そのサーバに登録されているユーザを示す.
一般のメールアドレスの場合には,FQDNではなくホスト名を省略したドメイン名を使用することも多い.それには,ドメイン名を管理しているDNS(Domain Name Service)サーバにドメインを代表するメールサーバを登録しておく必要がある.(※DNSサーバには,メールサーバを登録するためのMXレコードと呼ばれる項目がある.)しかし日工大ではこのMXレコードに教職員用のサーバが登録されているため,学生が利用するメールアドレスからsstuやpstuというホスト名を省略できない.
Webメールの使用方法
日工大では2005年10月1日より,自宅など学外からでもメールを読み書きできるようにWebメールが導入された.Webメールとは,Webブラウザを介して特定のURLにアクセスすることでメールを読み書きできるようにするWebアプリケーションプログラムの一種である.
Webメールを利用するには,次のリンクをクリックし,その下に書かれているようにユーザ名とパスワードを入力すること.
ユーザ名: s学籍番号またはp学籍番号 パスワード: 学生サーバのパスワード(電子メール用のパスワード)
メールの転送設定について
メールを転送することもできるが,それにはFTPソフトを使用する.ここを参照のこと.
学生用ノートPCの接続について
我々は学生にノートPCの購入を勧め,大学に持参してもらうことを期待している.持参したノートPCは次のように学内のいたるところで無線LANでインターネットに接続することができる.
プロキシーサーバの設定
日本工業大学では学内のマシン用のプロキシーとして202.18.170.35を用意している.持参したノートパソコンを次のように設定して自由に利用してよい.
その他の情報
その他,学内LANに関しては,次のページに情報がある
学生用のWebページ作成環境
この講義では,学生用サーバの上に演習用のWebページを作成する.ここに学生用サーバを利用してWebページを作成するための要点をまとめておく.
- 各自のURL:
- http://sstu.nit.ac.jp/~s1104xxx/index.html
- URLとは: Uniform Resource Locaterの略でWebページの位置を示す記号
- 各自のページ格納ディレクトリの位置:
- ~/public_html
- アクセス権の注意: ディレクトリ・ファイルとも他人に対してRead属性がないと参照不可
- ページの作成・編集手順:sstu.nit.ac.jp上にWebページとなるファイルを作成・編集するだけ。ただし、sstu.nit.ac.jp上には、日本語を編集できるエディタ(emacs,muleなど)が無いため、別のマシンで作成したファイルをftpコマンドで転送