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目次
Webページ上の動画
動画データの種類
- アニメーションGIFデータ
- Flash
- ストリーミング動画/映像ファイル
アニメーションGIFデータ
一番簡単に動画をWebページに掲載する方法が,アニメーションGIFを用いた方法である.アニメーションGIFとは,形式上はGIF形式の画像そのままで ある.ただし,そのファイルの中身に,静止画が一枚だけでなく複数の画像が格納されている.これをWebブラウザが,パラパラ漫画のように次々と自動的に一枚一枚表示することで,動画のように動かしている.例えば次のようなものである.
アニメーションGIFの作成には,専用ソフトを用いるか,アニメーションGIFに対応したペイント系のソフトを用いる.
アニメーションGIFのデータが作成できれば,後は通常の画像と同様にページ中に次のように埋め込めばよい.
<img src=画像ファイル名(またはURL)>
この形式の欠点は,GIF形式であるため256色しか使えない点,複数の画像データをまとめているためファイルサイズが巨大になりやすい点,細かい動画の制御(時間など)ができない点である.
このアニメーションGIFデータは,PowerPointのスライドに貼り付ければ,スライドショーの時そのままアニメーション表示となるため,便利である.
Flash
Flashとは,旧macromedia社が開発した動画ファイルの規格とその開発用ソフトウェアツールなどを指す.現在はAdobe Systems社に会社ごと買収されたたため,Adobe Flashと呼ばれている.アニメーションGIFとは異なり,ビットマップ画像ではなくベクトル画像である.このためサイズを拡大・縮小してもきれいであ る.また,ファイルサイズも小さくまとめられる.ファイルの拡張子は.swfである.さらにアニメーションGIFでは不可能な機能として,画像中にボタンなどを埋め込むことも可能で,クリッ クすることで動作を変更することもできる.この理由で,画面デザインにこったWebページを作成するのにWebデザイナがよく利用する.また,アニメー ション機能だけをとっても柔軟な動きを記述することができる.
ただし欠点は,作成するためには基本的にAdobe社のソフト を購入する必要がある点があげられる.Flash形式の動画作成が可能なフリーソフトなどもあることにはあるが,Flashの規格を十分使いこなすことは できず,単なるアニメーションGIFの代替のようなものしか作成することができないものがほとんどである.
ストリーミング動画/映像ファイルの埋め込み
主に利用される動画形式には次のようなものがある.これらは,Webページと同じく動画ファイルのデータをHTTPサーバに格納しておき,Webページ内から参照させて利用するか,別途ストリーミングサーバを経由させる方法がある.
- MPEGビデオ(.mpg)
- WMVビデオ(.wmv)/ASFファイル(.asf)
- Realmedia形式(.rm)
- Flash Video形式(.flvなど)
ページ中からその動画ファイルにリンクを貼る方法は次のように,そのまま<a>タグを利用して,通常のリンクと同じように動画ファイルのURLを参照させる方式である.リンクをクリックすると動画の再生またはダウンロードが始まる.
<a href src=動画ファイル名(またはURL)> リンク </a>
または,ページ中に埋め込むには,次のように書く.ただし推奨されないタグであるため,表示できないブラウザもある.
<embed src=動画ファイル名(またはURL)>
別にストリーミングサーバを用いた場合には,http://ではなく,mms://などを用いてストリーミングサーバとその上で提供されている映像データのURIを指定することになる.ここでは詳細は省略する.
最後のFlash Video形式は少し毛並みが違う.前述のFlashを使用したビデオ形式で,Flashで作成されたビデオプレーヤ自体をダウンロードさせ,プレーヤソフトがサーバからデータをダウンロードして動画表示するような方式である.このため,Flashさえ動作する環境ならばサーバ上のビデオ形式がなんであれ再生可能となり,最近の動画サイトの主流となっている.動画サイトとして主なものは,YouTubeやニコニコ動画などがあげられる.