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HTTPサービスとは
httpとは
今参照しているWebページのように,必要な文書間でリンクが張られており,必要に応じて別の文書に跳べるように設定されているようなテキストのことハイパーテキストと呼ぶ.このようなWebページ(ハイパーテキスト)のデータをネットワークを通じてやりとりするためのプロトコル(手順)のことを,「http(HyperText Transfer Protocol)」と呼ぶ.インターネット接続されているPCや携帯電話で,WebブラウザをによってWebページを表示させるとき,実際のネットワーク上には,このhttpプロトコルに従って通信による情報のやりとりが行われている.
httpサーバとクライアント
Webサービスは,その他のインターネット上のサービスと同様にサーバとクライアントで構成される.インターネット上に存在する様々なWebページはすべて,それぞれ世界中のどこかに存在するWebサーバ(httpサーバ)のひとつが提供している.
- Web(http)サーバ: Webページ(httpサービス)を提供するコンピュータ,サービスプログラム
- httpクライアント: Webページを閲覧するコンピュータ,あるいはそのソフトのこと(Webブラウザと呼ぶ)
URLとページデータの名前
ネットワークを通じてWebページのデータをやりとりするために,目的のWebページの所在を示すための表記方法が考案された.それがURL(Uniform Resource Locater)である.
URLは,httpによる通信専用というわけではなく,それ以外のプロトコルにも対応した表記法である.
プロトコル://Webサーバ名/フォルダ名/ページデータ名 (例) http://www.google.com/index.html
- プロトコル: ここではhttpを指定
- フォルダ名: ページデータのフォルダ位置を指定.データがフォルダ内に格納されていないときには省略可能.フォルダの中にさらに別フォルダが存在する場合もある
- ページデータ名: 例えば「index.html」など.通常のWebページの場合,末尾が「.html」か「.htm」.
標準のページ名は通常「index.html」であり,この名前の場合に限り,省略できる.
http://www.google.com/index.html ↓省略 http://www.google.com/
このため,各自のホームページのデータ名は普通は「index.html」とされる.
Webページデータの中身
それぞれのWebページは,次の情報で構成される
- 文字情報: かかれている文字そのもの
- 書式情報: 文字の大きさ・色・配置など
- 画像情報: 画像のデータ
- ハイパーリンク情報: 別のページへのリンク情報
実際のページの例を見てみよう.ブラウザで
「表示」→「ページのソース」
どのようにWebページが表示されるのか
- クライアント(Webブラウザ)でURLを入力
- そのURLに示されたWebサーバの同じくURLに示されたページデータを要求
- Webサーバからクライアントへデータを送信
- クライアント側で,ページデータの書式情報などを利用して画面を再構築し,表示
サーバは,ページデータそのものをクライアントへ送信しているだけ.画面を作っているのはあくまでクライアント側
- ※使用しているWebブラウザが違うと,同じページデータでも見た目が違うことがありうる!!
■自分のWebページを作成して公開する手順■
従来からのWebページ作成・公開手続きは次のようなもの.
- ページデータ作成(コンテンツ作成)
- Webサーバへページデータ転送
- (必要に応じて)公開操作
- ただし最近ではブログツールなどを用いて,Webサーバ上に直接コンテンツ作成する方法など,もっと簡単な方法もある.演習では,httpサービスの原理を体感するためにも,あえて従来通りの方法を説明する.
コンテンツ作成
- ホームページ作成ソフトを使用 → ワープロソフトと同様,書式設定するとその場で見た目に反映される.
- 「メモ帳」などのエディタを使用 → 手動で書式情報も全部記述する方法
ページデータの転送
- FTP(ファイル転送)ソフトを利用してサーバへページデータを転送
- 転送先のフォルダ(ディレクトリ)構造に注意
公開操作
- ページデータのアクセス権に注意,必要なら公開するための操作
Webサーバが,UNIXなのかWindowsなのかによってページデータ作成の操作が若干異なることがある.Webサーバを提供しているプロバイダや大学によっても異なる
WebサーバにUNIXを利用している所も多い,サーバとして信頼性が高いため.そのためUNIXの操作を覚えることも必要