第12回 課題1の演習
プログラム開発環境
演習課題を行うためには,実際にC言語のプログラムを作成し,実行する環境が必要である.プログラムの開発環境には,使用言語や,学習目的や製品開発目的など目的とする水準によっても様々なものが存在する.
単純な環境
Ubuntu Linuxを使用する場合には,最初からコンパイラとしてGCCが導入されているため,プログラムをコンパイルして実行することはそのまま可能である.あらかじめ「アクセサリ」→「gedit」を使用してC言語のプログラムを作成しておき,拡張子を.cとして保存する.次に「アクセサリ」→「端末」を起動し,次のコマンドを入力する.・
gcc ファイル名 ←コンパイル作業 ./a.out ←作成した実行ファイル(a.out)を,自分で作成したコマンドとして実行
Windowsの場合には,フリーソフトを紹介しているサイト窓の杜で紹介されている学習用C言語開発環境が導入が簡単である.
いずれも,デバッグがそのままでは使用できないため,原始的な「printfデバッグ」を紹介する.
printfデバッグは,プログラムのアルゴリズム的には不要だが,変数の中身を表示するためのprintf文をプログラム中の要所要所に挿入して,実行時のプログラムの動きを追跡する手法である.
本格的な環境
デバッガと呼ぶ,デバッグツールを活用すれば,プログラム開発は圧倒的に効率がよくなる.
Ubuntu Linuxで本格的なプログラム開発環境(IDE)を導入するためには,とりあえず前準備としてコンパイラー関係のツール類を一式容易する.
sudo apt-get install build-essential
本格的なIDEとしては,eclipseなどが代表的である.eclipseは元々はJava用のIDEとしてIBMにより開発され,Eclipseの動作自体にJavaが必要である.さまざなプラグインにより拡張可能で,CDTプラグインによりC言語C++言語などにも対応する.eclipseは,Ubuntu LinuxでもWindowsでも利用でき,日本語化できる.