##### UNIX講座 #####

〜vi・初級編〜

HoreDoreの「 これであなたもviマスター!! 」

 第2回 

vi山を下りよう!
〜viの終了〜

 前回は、vi山への入山方法を覚えました。
 「入山」と言ったら、何はともあれ「下山」の方法を知らなければ、無事に帰ってくることができません。
 何か危険な目に会っても、一種類の下山方法しか知らないのと、いくつかの方法を知っているのとでは、雲泥の差があります。
 何かの事件に巻き込まれ、命からがらvi山を下山した後、再出発する時に、最初から登り始めるのか(打ち始めるのか)、途中から登ることができるのかでは、大きな差になります。
 そこで今回は、おもだった下山の方法をいくつか覚えてもらいます。


 下山:第1の方法 −−> [ESC] :w [RETURN] :q [RETURN] (*1)

 これは、下山の方法の基本です。しっかり、覚えましょう。

 下山:第2の方法 −−> [ESC] :wq [RETURN]

 これは、第1の方法を省略したものですが、こちらの方法の方が一般的です。
 事件に巻き込まれていなければ、だいたいの場合はこの方法で問題はありません。

 下山:第3の方法 −−> [ESC] ZZ [RETURN]無し。画面表示無し。)
 これは、ズボラな(!?)人向きです。スキーで言うと、いっきに下りてしまう、直滑降みたいなものです。
 文章に変更がなければ、何も行なわれずvi山から下山できますし、文章に少しでも変更があれば、有無を言わさず編集中のファイルを更新してvi山を下山します。

 下山:第4の方法 −−> [ESC] :q! [RETURN]

 この方法は、vi山に入山してから行なわれた編集を、「全て無効」にして、下山します。
 編集しだしてすぐに編集ミスに気が付いた時や、元に戻したいんだけれども、どこを直したか忘れてしまった時などなど、に有効な方法です。

 下山:第5の方法 −−> [ESC] :w File-Name [RETURN] :q! [RETURN]

 この方法は、何かの事件に巻き込まれた時に有効になるはずです。
 何かの理由で、画面が化けた時、画面が「ぐちゃぐちゃ」になった時や、途中から修正ミスをした時などなど、様々な時に有効な方法です。
 今現在までの修正済み(間違っていたとしても、その時点まで)の文章を、「File-Name」という名前のファイルに保存します。「File-Name」は、どんな名前でもかまいません。一時保存用に、一つ決めておくというのも良いかも知れませんね。
 そして、編集中のファイルは全く更新されず、元のまま、vi山を下山することができるわけです。

 以上が、vi山からの「下山」の方法です。
 是非、5種類とも覚えるなり、メモしておくなりすると、便利だと思います。
 1種類ではなく、2種類、3種類と少しでも多くの下山の方法を覚えておくことによって、慣れてくると、vi山で何かの事件に巻き込まれた時にもパニックならず、うまく下山することができるようになります。
 いろいろ、試してみてください。

 これであなたは、vi山への「入山」の方法と、「下山」の方法を知りました。
 しかし、最初の一歩を踏み出すには、まだまだ勇気がいると思います。

 それでは、次回は、まず「一歩」を踏み出すことから始めてみましょうか。


 ではでは。(^_^)/

*1  [ESC]とは、「エスケープキー」を押すことを意味します。「エスケープキー」の意味は、「第4回」で説明致します。

ゆっくりと緩やかな坂を登るか、急な険しい崖を登って行くかは、これを読んでいるあなたしだいです。

UNIXについては本講座でも最低限の事は説明致しますが、さらに詳しく知りたい方は、UNIXの専門書を読むことをお勧め致します。

第2回 「 vi山を下りよう! 〜viの終了〜 」   
    を お送りいたしました。
次回は 「 vi山を歩き回ろう! 〜カーソルの移動〜 」
    を 予定しております。 

Narrator :  Hore Dore  
Presented by BAY'S HOUSE
(( yoshioka@nit.ac.jp )) -@=@-

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