摺動接触関連
・真空・低温摺動グループ(真空,低温,常温実験)
現代社会において必要不可欠なモータ.携帯電話から自動車,宇宙ステーションまで様々な環境で使われいます.その中でもモータに使われる重要な機構,電気摺動接触通電機構(動いている物に電気を供給するシステム)について延命化,安全性向上,メンテナンス低減などを目標に研究を行っています.真空装置実験,マイナス20度もの低温下による実験がメインの研究となっています.
・整流摺動グループ(大気,ガソリン,エタノール実験)
近年、環境意識の高まりや石油燃料の価格高騰を背景に、自動車燃料見直す傾向が強くなっています。これを象徴する動きとして燃料をガソリンからエタノールに代替という動向があげられる。その結果、自動車燃料ポンプに用いられる直流モータのガソリン中、エタノール中での耐摩耗性を求められる事となりました。最終的には整流の際に発生するアークによる摩耗を軽減することにより、エタノール中での使用に適した長寿命の高出力モータを実現することが目的です。
数値解析関連
・地球磁気モータ開発グループ(教材開発)
電気を学ぶ上で難問とされる電気磁気学.実際に難しいとされる理由はイメージがつかめないためとされています.イメージ出来る電気磁気学の教材開発を目指しCAE教育導入を提案しています.本研究室では汎用有限要素法ソフトANSYSを用いて教科書レベルの問題を解析し,目に見える電気磁気学教育プログラムを開発しています.
また,磁場問題を分かりやすく身近に勉強できるように,地磁気を用いた発電システム及び地磁気を用いたモーターの教育機材開発も行っています.ANSYSを用いて設計を行い製作し,教育機材として活用しよう言う試みです.
・接点通電現象解析グループ(応力,伝熱解析)
主に摺動関連実験に伴う力学的な問題を有限要素法を用いてシミュレーション解析し,実際の現象と照らし合わせる研究を行っています.これまで物体の表面の状態を実験中に観察することは困難でしたが,現在ではシミュレーションによって模擬することが出来るようになりました.そのため,本研究ではシミュレーション解析を行い,物体表面で何が起きているのかを明確化し,実際の現象と照らし合わせ理論化しようと研究を行っています.
主に摺動関連実験に伴う電熱関連の問題を有限要素法を用いてシミュレーション解析し,実際の現象と照らし合わせる研究を行っています.伝熱以外にも摺動による摩擦熱,熱による物体の軟化等を考慮し,摺動現象において表面でなにが起きているのかを解析によって明確化しようとしています.実験によって得られない微小接点での問題を解決する有効な手段として近年注目を浴びている分野であり,この研究は注目を集めている研究のひとつです.
デジタル制御関連
・ヘリコプター制御グループ(組み込みマイコン、シーケンスプログラム)
自動制御で小型ヘリコプターの自立飛行制御を行うことを目的とした研究です.小型の屋内型ラジコンヘリコプターを自動自立飛行させようと試みているもので,付随する制御に関する様々な研究を行っています.制御の知識と正確な計測の知識を要する計測制御の研究であり,様々な分野での活用が期待されています.
・電車制御グループ
鉄道模型と各種センサを用いてスタートしてからの加速・減速や任意の位置での停車などの様々な制御をすることを目的とした研究で、電気を学んでいる学生が電気回路や制御工学に興味・関心を持ち、少しでも苦手意識を改善することを目標としています。
・電力系統グループ(教材開発)
現在、エネルギーの発電方法は多くの方法があります。しかし、私たちはそれらがどのように発電され、どのような場所で変電され、どのように私たちのもとに送電されているか理解しきれていません。そこで、数種類の模型発電施設を造り実際と同様の方法で発電し、それから発電された電力を変電、送電し、模型の電車や家の電気などを動作させ、電気電子工学科における電力系統分野の教育効果を高めるために、全体像をイメージできるようなエネルギーに関する教育設備の構築を目的としています。
以上のテーマに分かれ研究を進めています. |