■プログラムの雛型とコメント■

Eclipseの新規プロジェクトの作成

  1. ワークベンチを起動
  2. 「ファイル」→「新規」→「プロジェクト」→「Java」→「Javaプロジェクト」
  3. 「プロジェクト名」に好きな名前(「入門」など)
  4. 「終了」
  5. パッケージエクスプローラー上に作成されたプロジェクトをダブルクリック
  6. 「src」を右クリックして「新規」→「Class」
  7. 「名前」に「Hello」,「作成するメソッド・スタブ」で「public static void main(String[] args)」にチェック
  8. 「終了」

Javaプログラムの雛型

自動生成された雛型に次のように追加

 
/**
 * Hello.java
 *   最初のプログラム
 * @author 自分の名前
 **/

public class Hello
{
    /**
     * ハローメッセージを表示する
     * @param args コマンドの引数.メッセージに追加出力される文字列を指定.
    **/
    public static void main( final string[] args )
    {
       System.out.println("hellow"+args[0]);
    }
} 
 

注意として,クラス名とファイル名は必ず一致していないといけない.アルファベットの大文字小文字もあわせておく必要がある.また,Javaの規則としてクラス名は大文字から始める必要がある.

クラス名「class Hello」 → ファイル名「Hello.java」
  • クラス名とファイル名は一致させる
  • クラス名の最初は大文字でなければならない

実行方法

左上の実行ボタンをクリック.エラーが出るので,良く読む.これは,「args[0]という配列がないよ」という意味.

対策

  1. 「実行(R)」→「実行ダイアログを開く」
  2. 作成したプロジェクト名を開く
  3. 「引数」を開く
  4. 適当な文字を入力して「実行」

これで,画面下部の表示画面に,メッセージが表示される.

解説

mainが,Javaプログラムで最初に実行させる部分である.mainの関数名の部分はは必ず例のようでなければならない.

public static void main(String[] args)

argsはmainに対する引数(後で説明)であり,この場合は実行ダイアログで指定した文字列をargsへコピーしてからプログラムが起動する.実行ダイアログに書く文字を変更すれば,表示するメッセージを切替えることができる.

C言語との違い

この例では,C言語と違う部分はclassの記述だけである.クラスやオブジェクトに関しては後述する.

 class Hello {

   この中に,ほとんどC言語と同様なプログラムを記述

 }

しばらくはC言語とほとんど同じプログラムについて解説する.

プログラム記述上の注意

次のコメントは必ず記述するようにする.

  • クラスのコメント
  • 関数(引数と返値を含む)のコメント
  • 変数のコメント
/**

これで始まるコメントは,Javadoc用(マニュアルの自動作成機能)のコメントとして処理される.特に,@で始まる項目を記述する.

 @author プログラム作成者名を記述
 @param 引数名 引数の説明を記述
 @return 返値の説明を記述

また,プログラムのインデントは必ず付ける.Eclipseではマウスで範囲選択した後,「Ctrl+i」で自動インデントしてくれる.