【事例演習4 】 論理式の簡略化

この事例演習では,ダイアログボックスの用い方,およびクワイン−マクラスキー法をもとにした多変数論理式の簡略化アルゴリズムをプログラムとして実現するために,どのようなモデルを採用し,論理設計,あるいはデータ設計すべきか等について体験する.具体的には,図で示すようなダイアログボックスを用いて,"入力式"で示した論理式(式中のB_,C_はB,Cの否定を意味する)を入力すると,簡略結果"で示すような簡略化された論理式が表示されるプログラムを設計し,実現する.

論理式
図  論理式の簡略化プログラムのイメージ


【 論理式の簡略化はどこに役立つか 】
論理回路設計やプログラムのテストケース設計等では,論理式の簡略化は不可欠な作業であり,かつ手間のかかる作業になっている.したがって,機械的に論理式の簡略化がある程度行われるだけでも,次のような利点がもたらされる.
  1. 論理回路設計に応用したとき,無駄な回路を削除することが期待できる.
  2. 複雑な判断条件にしたがって分岐するようなプログラムに応用したとき,複雑な分岐構造を単純化できる可能性がある.
  3. 簡略化で用いている考え方は,全体の状態を最適化するようなシミュレーション問題に応用することが可能である.

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