##### UNIX講座 #####

〜vi・初級編〜

HoreDoreの「 これであなたもviマスター!! 」

 第6回 

vi山で伐採を!
〜 行の削除 〜

 前回は雑草の刈り取りの方法「x」という道具を勉強しました。
 vi山には雑草ばかりではありません。ギュウギュウと立ち込めている、見た目にもいかにも怪しい樹々がたくさん生えています。
 そこで今回はそれらの木を伐採するのこぎりの使い方を勉強します。
 vi山で使うのこぎりには2種類あります。
 ひとつには「dd」という名前の、木を根こそぎ倒してしまうのこぎりです。
 もうひとつは、「D 」という名前の、これは根こそぎではなく、いらなくなった先端部分を切り落とすためののこぎりです。

 それぞれののこぎりについて説明します。

 ◎「dd
 これは、いらない木の所まで行き(行の上にカーソルを移動し)、

dd

 と入力すると、そのが跡形も無くなってしまいます。

 詳しく説明します。
 ※「斜体」の行がカーソルがある行です。
How are you?
I'm sick.
I'm fine.
And you?
Me too.

< ここの行にカーソルを移動する。
How are you?
I'm fine.
And you?
Me too.

< ddと入力すると、1行無くなり、カーソルは次の行に移動する。
 上の例のように、「dd」は1行まるごと削除することができます。
 この時、カーソルは、消したい行にあれば、どこの文字の上でも構いません。

 ◎「D
 これは、いらない部分のある木まで行き(カーソルを移動し)、

D

 と入力すると、カーソルよりの部分が無くなってしまいます。

 詳しく説明します。
 ※「^」がカーソルがある位置です。

How are you?
I'm fine, thank you. thanx.
                    ^

いらない部分の先頭(左側)にカーソルを移動する。
How are you?
I'm fine, thank you.
                   ^

Dを入力すると、カーソルの位置から右側が削除され、カーソルは一文字左に移動する。
 上の例のように、「D」はカーソル位置から右側の文字全てを削除することができます。

 このように、木を切るには、2種類ののこぎりが用意されています。
 その時の状況で使い分けられるように、両方を覚えておくと便利です。
 注意することは、

 「dd」は「小文字のディー」を2回
 「D」は「大文字のディー」

 ですので、使用方法には十分注意して使って下さい。
 間違うと、部分だけの削除が全部消えてしまうことになりかねませんよ。

 それでは、次回は、苗木でも植えてみましょうか。


 ではでは。(^_^)/

ゆっくりと緩やかな坂を登るか、急な険しい崖を登って行くかは、これを読んでいるあなたしだいです。

UNIXについては本講座でも最低限の事は説明致しますが、さらに詳しく知りたい方は、UNIXの専門書を読むことをお勧め致します。

第6回 「 vi山で伐採を! 〜行の削除〜 」   
    を お送りいたしました。
次回は 「 vi山に植樹をしよう! 〜行の挿入〜 」
    を 予定しております。 

Narrator :  Hore Dore  
Presented by BAY'S HOUSE
(( yoshioka@nit.ac.jp )) -@=@-

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