■SQLの基本■

■SQLとは■

SQLとはStructured Query Languageの略。IBMが開発したリレーショナルデー タベース操作用の言語。大抵のRDBMS は標準規格 のSQLで操作可能である．

MIcrosoftのAccessなど個人向けのGUI操作のアプリケーションとして実装さ れているものも，見かけ上はアイコンのクリックなどで操作できるが，アプリケー ション内部のデータベースに対する操作はすべての操作SQLとして処理されてい るものと思われる。

■SQLの規格■

ANSIとISOが制定した規格がある。

• 1987年 SQL/87(SQL1) 最初の標準規格
• 1989年 SQL/89 マイナーチェンジ
• 1992年 SQL/92(SQL2) 埋込SQLや動的SQLなどの機能追加
• 1999年 SQL/99(SQL3) オブジェクト指向DBとの統合など

現在のRDBMSならば少なくともSQL/92には対応している．

■SQLの確認■

自分でSQLを書かなくとも，Accessでクエリを作成できれは，それと同等の機 能を持つSQL記述を得ることができる．

クエリを開いた状態で、「表示(V)」メニューの中の「SQLビュー(Q)」を選択 するとAccessが自動生成したそのクエリ用のSQLコマンドを参照することができ る．

■SQLの基本文法■

SELECT文

データベースから条件に合ったレコードの抽出

SELECT INTO フィールド名1, フィールド名2,...FROM テーブル名1, テーブル名2,... WHERE句;

INSERT文

新規レコードの挿入

INSERT INTO テーブル名 (フィールド名1, フィールド名2,... ) VALUES (値1, 値2,...);
INSERT INTO テーブル名 (フィールド名1, フィールド名2,... ) SELECT文;

• 例: INSERT INTO people ( name, id ) VALUES ( 'Bob', 145);
• 例: INSERT INTO old ( name, id ) SELECT ( name, id ) FROM people WHERE id < 100;

REPLACE文

INSERT文の変形。INSERT文同様にレコードを追加、もしも追加しようとして いるレコードと同じキーを持ったレコードが既に登録されている場合、そのレコー ド内容をREPLACE文で指定した内容に書き換える

文法的にはINSERT文の「INSERT」を「REPLACE」に置き換えたものと同様

UPDATE文

レコード内容の更新

UPDATE テーブル名 SET フィールド名1=更新値1, フィールド名2=更新値2,... WHERE句;

DELETE文

DELETE FROM テーブル名 WHERE句;

• 例: DELETE FROM sales WHERE year=1995;

WHERE句

何か命令文 WHERE  条件  

• 例: WHERE year=1995