■フラッシュROMの書き方■

■フラッシュROMとは■

フラッシュROM(Flash Memory)とは,EEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)の一種で,ブロック単位で電気的に内容を消去して書き込むことがきるROMのことである.通常時にはROMとして動作するため,電源を切っても内容は保持されたままである.M16Cに搭載されており,自分のプログラムを書き込むことにより,電源時に自動的にプログラムを起動することができる.

■ROMに書き込むプログラムファイルの作成■

この実験では,C言語でかかれたプログラムファイルを,コンパイラによって機械語に翻訳して動作させている.このとき,KD30を用いて動作させる場合には拡張子.x30のファイルに変換する.さらに,ROMに書き込むためには.mot形式に変換する.

ただし,プロジェクトの新規作成時にちゃんとテキストの後半部分の設定もしてあれば,すべて自動的に変換されプロジェクトのフォルダ内に自動的に作成されているはずである.このため普段は気にしなくてもよい.もしも,.motファイルが作成されていないときには,プロジェクトの設定をやり直すこと.

■M16CのフラッシュROMの書き換え■

書き換え手順は次のとおり.

(1)センサーラボの電源OFF

(2)書き込みスイッチを切替え

CPUボード上のスイッチを白印のある方へスライドさせて,ROM書き込みモードに切替える.

(3)センサーラボの電源ON後,リセットスイッチを押す

(4)TM上のアイコンをクリックして,Flash Writerを起動する.

もしも起動しないときは次を確認.

(5)ID checkで,左下の「Refer」をクリックして,書き込む.motファイルを選択し,OK

初期化したい場合(最初の状態に戻す)には,下記の場所のmon_uart.motを選択する.自分のプログラムを書き込みたい場合には,自分のプロジェクトのフォルダを選択.

(6)「Setting」で「57600」(下から2番目)を選択

一度通信エラーを起こすと,最低速に落ちてしまい,書き込みに10分以上かかることもあるため,必ず速度を元に戻すこと.

(7) 「E.P.R.」で書き込み(1分ほど待つ)

書き込み中は,絶対電源を切らないこと.途中で中断するとROMが二度と書き込めなくなることがある.(メーカ修理になってしまう.)

(8) ソフトを終了.電源OFF後,(1)のスイッチを元にもどす.

(9)電源ONで,書き込んだプログラムが実行